2018年8月17日、香港で開催された「第4回グリーンボンド原則に関する年次総会」において、グリーンボンド原則の改訂版が発表されました。

グリーンボンド原則に関する最新動向はこちらをご覧ください

グリーンボンド原則2017年版からの主たる変更点は以下のとおり。

1. 資金使途

  • 5つの環境目的(気候変動緩和策、気候変動適応策、自然環境保全、生物多様性保全、汚染対策)を明確化。これまでは、対応するべき4つの環境課題を例示(気候変動、自然資源の枯渇、生物多様性の喪失、大気・水質・土壌汚染)。
  • グリーンの適格性に関連するカテゴリー分類(Taxonomy)に関して国際的な議論が進展しており、これらがグリーンボンド発行者にとってガイダンスとなりうることを記載。

2. レポーティング

  • 重大な変更があった場合、「事後において必要に応じて」から「適時に」に情報を開示するべく変更。
  • インパクト・レポーティングのなかにこれまでのエネルギー効率性、再生可能エネルギー、水管理に加え廃棄物管理を追加。

3. 外部レビュー

  • 外部レビューのサービスについて詳細な定義を追加。また、外部レビュー機関が自らの資質と関連する専門性を開示するとともに、レビューを行う範囲を明確にすることを推奨。ベストプラクティスを推進するため、「外部レビューに関するガイドライン」を作成。

参考資料