2018年7月、Climate Bonds Initiative(CBI)は、2018年上半期(2018年1月~6月)の市場動向レポートを発表しました。
同レポートの主要点は以下のとおりです。
- 2018年上半期、31カ国156の発行体による746億米ドルの発行があった(昨年度上半期より4%多い額(注1)。また、グリーンボンド発行数は670(うち米国491、スウェーデン36、中国35)にのぼる(注2)。
- 2018年上半期は、25カ国から81の新規発行体があり、累積で499の発行体となった。
- インドネシア、アイスランド、レバノンでの発行も新たにあり、グリーンボンド市場は48カ国に到達した。
- リトアニアがソブリン債を発行し、グリーンボンド国債の発行は7カ国になった。
- 2018年6月は、14カ国で44のディールかつ19の新規発行体があり、活発化した。
*そのほか、アメリカの地方自治体によるグリーンボンド、引受会社、証券取引所におけるグリーンボンド上場に関する情報などが掲載されています。
(注1)CBIにおけるグリーンボンド統計方法
CBIでは、CBIが認証するもの、もしくはCBIの資金使途や透明性に関する要求を満たしているグリーンボンドを対象として、グリーンボンドデータベースを構築し、統計に用いている。
(注2)米国の491の発行数のうち、Fannie Maeが459の発行を占める。
Climate Bonds Initiative 'Green Bonds Summary H1 2018'を基に環境省作成