直近の海外におけるグリーンボンド市場動向として、Climate Bonds Initiative (CBI)は、2018年第一四半期(2018年1月~3月)の市場動向レポートを今年4月に公表。
同レポートの主要点は以下のとおりです。
- 発行額は71件、258億米ドル。(注)
- フランスに次ぐ大型ソブリン・グリーンボンドをベルギーが発行(55億米ドル)、また、アジア初となるソブリン・グリーンボンドをインドネシアが発行(12.5億米ドル)。
- 外部レビューを行ったグリーンボンドは全体の87.3%。2017年では同数値が76.0%であり、外部レビューを受けるグリーンボンドが増加傾向。
- CBIが不適格としたグリーンボンドもあり、その理由として、①資金使途の5%以上が運転資本、運営コスト等に配分、②資金使途の5%以上が社会プロジェクトに配分、③CBIの適格プロジェクト分類(Taxonomy)に即していない(クリーン・コール、化石燃料技術、エネルギー転換のない廃棄物埋め立て等)、④情報不足、が挙げられている。
- (注)CBIにおけるグリーンボンド統計方法
- CBIでは、CBIが認証するもの、もしくはCBIの資金使途や透明性に関する要求を満たしているグリーンボンドを対象として、グリーンボンドデータベースを構築し、統計に用いている。