グリーンボンド等のプライシング・リスク・インパクト等に関する
調査研究の公募について

1. 事業の概要

環境省では、地球温暖化対策や自然資本の劣化の防止に資するグリーンプロジェクト等に民間資金を供給するためのグリーンファイナンスの有効なツールであるグリーンボンド等による資金調達を促進するために、グリーンボンドガイドライン等の各種ガイドラインの策定・公表、グリーンファイナンスモデル事例創出事業による優良事例の普及啓発、グリーンファイナンスポータルを通じた情報発信等を行っています。

グリーンボンドの発行額がますます伸長している中、我が国がグリーンファイナンス市場をけん引していくためには、グリーンボンドをはじめとするグリーンファイナンスを主流化していくための行動がますます求められます。例えば、国内・海外を含めた投資家に対して、グリーンな事業や企業への資金拠出のリスク・リターンの考え方、プライシングのあり方、及びESG投資家等の投資行動を科学的根拠に基づき明示し、市場に広く周知することは、健全なグリーンファイナンス市場の発展につながります。そこで、グリーンボンド等のプライシング・リスク・インパクト等に関する調査研究を実施し、その成果を市場関係者の発行・投資判断の基礎情報として提供することで、我が国におけるグリーンファイナンス市場の自律的な形成・発展を推進する方針です。

2. 調査研究の公募について

令和3年度の調査研究公募については、以下の期間で公募を実施しました。
2021年7月1日(木)~2021年7月30日(金)

3. 採択結果

採択年度 研究者名(研究機関名) 研究名
令和3年度 代表研究者:金村宗
(京都大学大学院総合生存学館)
グリーンボンド・ESG デリバティブのプライシングモデルの提案とデータに基づく実証分析
令和3年度 代表研究者:
Kim SCHUMACHER
(東京工業大学環境・社会理工学院融合理工学系)
Exogenous Data Disclosure Probability and ESG Data Risk Factor for the Sustainable Finance Sector and Green Finance Products
令和2年度 代表研究者:金村宗
(京都大学大学院総合生存学館)
グリーンボンド・ESGデリバティブのプライシングモデルの提案とデータに基づく実証分析
令和2年度 代表研究者:
Kim SCHUMACHER
(東京工業大学環境・社会理工学院融合理工学系)
Exogenous Data Disclosure Probability and ESG Data Risk Factor for the Sustainable Finance Sector and Green Finance Products
平成30年度~平成31年度 代表研究者:金村宗
(京都大学大学院総合生存学館)
ファイナンス理論に基づく環境価値と化石エネルギー価値との相関分析
平成30年度~平成31年度 代表研究者:佐藤敦子(高崎経済大学)
共同研究者:宮田庸一(高崎経済大学)
グリーンボンド等のプライシング・リスク・インパクト等に関する調査研究

令和3年度 審査委員会委員(敬称略、五十音順)

○委員長
大橋 和彦 一橋大学大学院 経営管理研究科 金融戦略・経営財務プログラム 教授

○委員
ジェイソン・モーティマー 野村アセットマネジメント株式会社
白須 洋子 青山学院大学 経済学部 経済学科 教授
長谷部 賢 株式会社日本政策投資銀行 設備投資研究所 次長
林 寿和 ニッセイアセットマネジメント株式会社 運用企画部 ESG推進室 チーフ・アナリスト

  • ※委員が提案者と利害関係を有する場合など、提案者・提案内容に応じて一部の委員は審査に参加しておりません