環境省では、ESG投融資の自律的な実務・実践を支える実力の向上を支援するための検討を行っています。
持続可能性を巡る課題を考慮した投資に関する検討会(ESG検討会)
2015年9月、世界最大の年金資産規模を持つ年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、国連が支持する責任投資原則(PRI)に署名し、これを一つの契機として我が国でも、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)に関する情報を考慮した投資、いわゆる「ESG投資」に対する認知度や関心は高まりました。
この”ESG”を巡る近年の我が国の動向を踏まえ、「持続可能性を巡る課題を考慮した投資に関する検討会」(ESG検討会)では、2015年10月から計9回にわたる会合を経て、ESG投資に関する基礎的な理解の向上に資することを目指した解説書(ESG解説書)を、特に”E”の観点を踏まえたかたちで作成しました。
目的
ESG解説書は、ESG投資に関する基礎的な理解を促す手掛かりを提供することを目的としています。ここでいう理解とは、①「ESG投資の意義」についての理解、②「ESG投資の実践に向けた課題」についての理解、③「ESG投資の実践に向けた課題に対する取組の方向性」についての理解、の3つです。
インベストメント・チェーンの関係者が、本解説書を効果的に参照しつつ、ESGに関連する知識や知見等を身に付け、実力をさらに備えていくことが期待されます。
参考資料
環境情報と企業価値に関する検討会
目的
環境情報に対する投資家の理解向上を促すことをもって、投資家による、ESG投資の“E”に関する自律的な実務・実践面の実力向上を支援することを目的としています。
参考資料
環境サステナブル企業評価検討会
目的
「環境情報と企業価値に活用するための考え方に関する報告書」の公表を受け、さらに、投資家による環境要素が企業価値に与える影響の理解を促進し、その理解に基づいた投資判断を普及させるとともに、企業に対し、環境要素を踏まえた経営を実施し、その状況を開示することへのインセンティブを付与するために、環境要素を企業経営等に戦略的に取り組んでいる企業を投資家が評価する際の判断の物差しを整理しました。
参考資料