ポイント
ホテル業界初となるグリーンローンによる資金調達の事例
- Edwardian Hotels Londonは、イギリスを拠点とするホテル運営会社である。主に同国のロンドン中心部にホテルを展開している。
- 2019年5月に初のグリーンローンを調達した。融資総額は220百万USDで、HSBC UKより調達した。当該ローンは2018年3月制定のグリーンローン原則に準拠しており、ホテル業界で最初のグリーンローンである。
- 主な資金使途は、ロンドンのBREEAMエクセレント認定ホテル「The Londoner」の建設である。具体的には、環境への影響が少ない建設資材の使用から、ホテルのプールからの水の蒸発とエネルギー損失を減らす革新的な液膜等新技術への適用にまで及ぶ。
- また、熱供給システムは、まずThe Londonerに隣接するホテルThe Radisson Blu Edwardian Hampshireと接続され、将来的には周辺地域に拡張される可能性がある。これにより、同社は政府による規制の要求水準よりもCO2が30%少なくなるよう、設定されている。
詳細
概要 | 実行年月 | 金額(百万USD) | 融資期間 | 利率 | |
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1 | 2019/5 | 220 | 不明 | 不明 | |
グリーンローンによる資金の充当先 ロンドンのBREEAMエクセレント認定ホテル「The Londoner」の建設。具体的には、環境への影響が少ない建設資材の使用から、ホテルのプールからの水の蒸発とエネルギー損失を減らす革新的な液膜等新技術への適用にまで及ぶ。 「BREEAM」は、英国建築研究所(Building Research Establishment)とエネルギー・環境コンサルタントのECD Architectsにより1990年に開発された世界初の不動産環境価値評価指標であり、英国を中心に普及している。既存・新築のいずれにも適用可能で、管理、健康と快適、エネルギー、交通、水資源、材料、敷地利用、地域生態系、汚染の最大9分野で評価される。当該認証基準は英国外でも活用が進んでいる。 |
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中長期計画との関係 |
同社が策定した「責任あるビジネスイニシアチブ」にて、優先的にコミットメントする以下の10項目を設定している。
当該グリーンローンの資金使途を鑑みるに、上記優先項目のうち、今般は3.前向きでクリーンなエネルギー管理、4.責任ある水管理、7.責任ある契約・調達等にフォーカスしている。 |
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フレームワーク |
レンダーであるHSBCが提供するグリーンローンは、ICMA/LMAのグリーンローン原則に準拠。Edwardian Hotels Londonのグリーンローン(ファイナンス)フレームワークの有無や詳細については不明。 |
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調達資金の使途 |
詳細不明(ウェブサイトにおける情報開示確認できず) |
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プロジェクト評価及び選定プロセス |
詳細不明(ウェブサイトにおける情報開示確認できず) |
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調達資金の管理 |
詳細不明(ウェブサイトにおける情報開示確認できず) |
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レポーティング |
詳細不明(ウェブサイトにおける情報開示確認できず) |
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外部レビュー |
詳細不明(ウェブサイトにおける情報開示確認できず) |
- Environmental Finance (2020) “Green and Sustainability Linked Loans Database”、Edwardian Hotels London (2015) “Responsible Business Annual Report”等を基に環境省作成