中長期計画とグリーンボンド |
- Anglian Water社は生物多様性保全に関する経営目標として、2019年対比で「Biodiversity Units」をネットで10%増加させることを目指している。「Biodiversity Units」はOfwat(経済規制当局)が設定する算式によって計算される。本債券の資金が投下されるプロジェクトは当該目標にリンクする。
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フレームワーク |
- 2021年9月発行のグリーンボンドは、2020年に作成されたサステナビリティ・ファイナンス・フレームワークに基づき発行される。本フレームワークの概要は以下のとおり。
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調達資金の使途 |
- 調達資金は、本フレームワークの生物多様性保全に関する適格カテゴリー「Improving our environment」およびグリーンボンド原則(ICMA)のカテゴリー「Terrestrial and aquatic biodiversity conservation projects」に該当するプロジェクトに充当され、具体的には湿地を活用した天然の水処理施設の整備プロジェクトや自然河川の特徴を復元させるプロジェクト等に投下される。
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プロジェクト評価及び選定プロセス |
- 財務、業務、経営管理の各部局の代表から構成される投資開発グループが調達資金の充当対象とするプロジェクト候補を検討し、最終的に役員を含む組織にてプロジェクト選定が行われる。
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調達資金の管理 |
- 社内の会計システムにて、カテゴリーアプローチ(category approach)により資金管理を行う。
*カテゴリーアプローチとは、プロジェクトを適格カテゴリー毎に分類し、本フレームワークに基づく債券発行による調達資金を会計記録上の適格カテゴリーに割り当てるアプローチを指す。
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レポーティング |
- 調達資金が全額充当されるまで毎年、資金の充当状況についてレポーティング。また調達資金が充当されたプロジェクトによって、リン酸を除去した再生水の量、生態系が改善された河川の長さ等がレポーティングされる。
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外部レビュー |
- 2020年、本フレームワークに対するセカンドオピニオン(DNV GL)を取得。
2021年、本債券に対するセカンドオピニオン(DNV)を取得。
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