国内におけるサステナビリティ・リンク・ボンド発行リスト

2020年に国内初のサステナビリティ・リンク・ボンドが発行されました。以下はこれまでに国内で発行された主な事例です。

国内における主なサステナビリティ・リンク・ボンド事例

発行体 第三者評価機関 レポーティング方針 発行日 発行年限 発行額 サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット 債券の特性
ヒューリック

日本格付研究所

イー・アンド・イー ソリューションズ

ヒューリックは、RE100達成のために必要となる自社開発の非FIT太陽光発電設備の開発により、2025年には発電所数が最大40件、出力合計が最大約50MW程度となることを開示しているまた、耐火木造建築として開発中の案件の詳細も自社ホームページや統合報告書等で開示している期中にはRE100達成のために開発した再生可能エネルギーの出力合計を開示する予定SPTの達成状況については、ヒューリックのホームページ及び統合報告書等において、他の非財務情報に関するKPIと共に開示する予定 2020/10/15 10年 100億円 SPTとして、以下の2項目を設定する
・ 2025年までにRE100を達成
・ 2025年までに銀座8丁目開発計画における日本初の耐火木造12階建て商業施設を竣工
2020年10月15日の翌日から 2026年10月15日までは、年0.44%、2026年10月15日の翌日以降は、2026年8月31日において、発行条件と連動するSPTのいずれかが未達の場合、0.10%のクーポンステップアップが発生する
芙蓉総合リース

日本格付研究所

格付投資情報センター

2020/12/24 7年 100億円

SPTとして、以下の3項目を設定する
・2024年7月までにグループ消費電力の再生可能エネルギー使用率50%以上
・2024年7月までに『芙蓉再エネ100宣言・サポートプログラム注1』および『芙蓉ゼロカーボンシティ・サポートプログラム注2』の累計取扱額50億円以上

注1 「RE100」および「再エネ100宣言RE Action」参加企業を対象とした優遇ファイナンスプログラム
注2 環境省が推進する「ゼロカーボンシティ」の取組みをあと押しすることを目的としたファイナンスプログラム

金利の条件は以下の通り。
2020年12月24日の翌日から2024年12月24日までにおいては、年0.380%
2024年12月24日の翌日以降においては、2024年7月31日において、発行条件と連動するSPTのいずれかが未達の場合、0.10%のクーポンステップアップが発生
野村総合研究所 格付投資情報センター KPI のベースライン(2013 年度の基準値)、KPI の実績値についての第三者保証報告書をNRIグループのESG データブックあるいはウェブサイト、NRI の持続可能性戦略に関する情報等を統合レポートに掲載する 2021/3/26 12年 50億円 ①2030年度 NRIグループの温室効果ガス排出量72%削減(2013年度比)(Scope1+2)
②2030年度 データセンターの再生可能エネルギー利用率70%
ステップアップ金利が付されており、目標を達成したと判定された場合は、ステップアップ金利適用前の2031 年9 月30 日に期限前償還することができるコールオプションが付いている。債券の開示書類に記載されている利率とNRI のSPT に対するパフォーマンスは連動しており、SPT の目標達成のインセンティブになっている
高松コンストラクショングループ 日本格付研究所 KPI のパフォーマンスについて、毎会計年度終了後、進捗状況について投資家に開示の予定である。また、SPTs の進捗状況に係る開示事項については、JCR から限定的第三者検証を取得の予定であるほか、予期せぬ事情により進捗に遅れがみられている場合等に関しては、その原因分析と今後の対応策等についても開示を検討する予定 2021/3/19 5年 100億円 2022 年3 月期から
2025 年3 月期までの
SDGs 貢献売上高について、累計3,911 億円以上を達成
KPI:SDGs 貢献売上高
SPTsが未達の場合は社債の金額100円につき0.5円のプレミアムを支払う
ANAホールディングス 格付投資情報センター ANAホールディングスはSPTsで掲げる4つの外部指標の各年度末時点における評価結果について、年1回ウェブサイトおよび統合報告書を通じて一般に開示する予定 2021/6/8 5年 200億円 ① DJSI World、及びDJSI Asia Pacificの構成銘柄に選定
② FTSE4Good Indexの構成銘柄に選定
③ MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数の構成銘柄に選定
④ CDP 「A-」以上の評価取得
上記4つのSPTsのうち、2022年度末(2023年3月31日)時点で2項目以上が未達成の場合、環境・社会に対してポジティブなインパクトを創出することを目的として活動を行っている一般に認知された法人・団体等に対して寄付を行い、当社自らのESGへの取り組みに加えて、寄付による活動支援を通じて追加的にポジティブなインパクトを創出
GLP投資法人 日本格付研究所 SPT の進捗状況に係る開示事項については、JCR から限定的第三者検証を取得の予定であるほか、予期せぬ事情により進捗に遅れがみられている場合等に関しては、その原因分析と今後の対応策等についても開示を検討する予定 2021/9/28 7年 60億円 本投資法人全体のポートフォリオに占める高ランクの環境認証※の取得割合を 80%以上(延床面積ベース)とする。
※DBJ Green Building 認証: 5 つ星、4 つ星又は 3 つ星、CASBEE:S、A 又は B+、BELS:5、4 又は3、LEED:Platinum、Gold 又は Silver、若しくはこれらの後継認証において同等以上のランク
判定基準日において SPTs を達成していると判定日に判定した場合、当該判定基準日の翌年の9月28日以降の利率が 0.234%(当初利率より▲0.05%)へとステップダウンするストラクチャー(リワード型)。判定基準日において SPTs を達成していない場合、当該判定基準日の翌年の9月28日以降の利率は当初利率と同じ 0.284%が適用される
東急不動産ホールディングス 日本格付研究所 毎会計年度終了後、KPI のパフォーマンスについて当該年度の GHG 排出量およびカーボンマイナスの取り組み状況を東急不動産 HD のウェブサイトで開示する予定。
SPTs の進捗状況を確認するための GHG 排出量およびカーボンマイナスにかかる開示事項については、外部認証機関より第三者検証を取得の予定。
2021/10/11 10年 100億円 SPT1:2030 年度に温室効果ガス 46.2%削減
SPT2:2025 年度にカーボンマイナスを達成
(自社の CO2 排出量を再エネ創出などによる削減貢献量が上回る状態)
判定時に SPTs の未達が確認された場合、償還日に以下の金額を「緑をつなぐプロジェクト」に関連した寄付先、その他類似の環境貢献団体等に支払う
SPT1:発行額に対して 0.25%
SPT2:発行額に対して 0.25%
イオンモール 格付投資情報センター イオンモールは年1回、KPI に関する最新の実績値と SPTの判定結果、サステナビリティ戦略に関する情報をウェブサイトで開示する。判定結果のレポーティングは 2026年9月頃に統合報告書での開示を予定しており、寄付を実施する場合、寄付先、寄付額、寄付の実施時期を報告内容に含める予定である。 2021/11/26 5年 200億円 2025 年度末における国内の全イオンモールで使用する電力の CO2フリー化 2025年度末の判定時にSPTの未達が確認された場合、2026年10月末までに本社債発行額の0.2%相当額の公益財団法人(イオン環境財団等)への寄付を実施する。
荒川化学工業 日本格付研究所 ●年に 1 回以上、以下の事項を開示予定
✔ 選定 KPI のパフォーマンスに関する最新情報(ベースラインの前提条件を含む)
✔ 投資家が SPTs の野心度合いを測るために有用な情報(発行体の最新のサステナビリティ戦略や関連する KPI/ESG ガバナンスに関する情報、また KPI と SPTs の分析に関する情報等)

●可能な範囲で以下の情報について開示:
✔ パフォーマンス/KPI の改善に寄与した主な要因(M&A 活動等も含む)についての定性的・定量的な説明
✔ パフォーマンスの改善が発行体のサステナビリティにどのような影響を与えるかについての説明
✔ KPI の再評価有無、設定した SPTs の修正有無、ベースラインの前提条件や KPI の対象範囲の変更有無
2021/11/26 5年 50億円 SPT1:2025年度のCO排出量を2015年度比30%削減
SPT2:2025年度のサスティナビリティ製品の連結売上高指数を2019年度比25%以上アップ
選定された KPI に関し事前に設定された SPTs を達成するか否かに応じて、財務的特性が変化する取り決めとなっている
アシックス 格付投資情報センター アシックスは年 1 回、KPI の実績を SPT 達成に向けた取り組みとともにウェブサイトで報告する。 2021/12/2 5年 100億円 2025年の CDP 気候変動でリーダーシップレベルを維持する(A-以上を維持) 本債券は 2026 年12月末の償還を予定しており、SPT については2025年の実績をもって達成状況を判定する。SPT を達成できなかった場合、債券発行額の 0.1%に相当する排出権(CO削減価値をクレジット・証書化したもの)を購入する
TDK 格付投資情報センター TDK は年 1 回、KPIs に関する最新の実績値と SPTs の達成状況、サステナビリティ戦略に関する情報をウェブサイトで開示する。判定結果のレポーティングは 2027 年 1 月頃を予定しており、寄付を実施する場合、寄付先の名称および選定理由、寄付額、寄付の実施時期を報告内容に含める予定である。 2021/12/2 7年 400億円 ①2025年度にCO2排出量の売上高原単位を2014年度対比で30%改善
②2025年にCDP気候変動の最終スコアにてA/A-を維持
③2025年度に再生可能エネルギー電力導入率50%を達成
3つのSPTsのうちいずれか2つ以上を達成できなかった場合、環境保全活動を目的とする公益社団法人等に対して、本社債の償還までに累計で社債発行額の0.3%相当額の寄付を行う
  • 2022年1月10日時点
  • 資金調達者、金融機関、第三者評価機関のホームページ等をもとに環境省作成
  • *本データベースは原則として発行体・金融機関等が申告したラベリングに基づいて集計を行っており、環境省によるスクリーニングは実施していない。